月に一度、西荻窪のアパレシーダ　という小さなお店で、ソロ、弾き語りで演奏しています。

この店はマスター　Ｗｉｌｌｉｅさんや、スタッフ藤野さんの感じがとても良く、ブラジル音楽初心者から駐在していた人まで、誰でも心安く受け入れてくれるところが素晴らしいっ、といつも思っています。

ところが恐るべしは、そういったソフトリーな、ぽよぽよっとしたお店の印象とはうらはらに、取り扱っている（というか販売しているのだが）資料の厚さと膨大さは本当にハードなのです。まったく油断ならない・・・。先日も、神戸からのお客さんが　お金を持ってやって来て、ゴッソリとまとめ買いしていくのに遭遇しました。（わかるよわかるよ・・・。）（なお私のＣＤ２枚も。ありがとうございました）

私自身これまで、ジョビンの未ＣＤ化のテレビドラマサントラＬＰや、ドリヴァル・カイミ弾き語りＬＩＶＥ（何だこりゃ！）　、アリバホーゾの原曲集（当時ラジオで流れてた物）やドリス・モンテイロの未ＣＤ名盤ＬＰ　ハダメス・ジナタリＣＤなど（書き出してもいずれ全く貴重音源だ・・・）等々を買ってきましたが、今回見つけたものは凄過ぎて、一瞬シゴトを忘れて興奮してしまいました。

それは！　ヴィラ・ロボス本人の指揮によるフランス国立放送局管弦楽団による「ブラジル風バッハ」全曲、ＬＰ３枚組ボックスセット　!!
涙…こんなものが、あったなんて。感涙。

私のような者が個人的に持ってていいんだろうか…と、ラミレスＩＩ 製ギターを購入したときと同じ気持ちになりました。これはもはや地球の文化遺産だ・・・。もったいないので、どこかで「聴く会」でも開こうかなぁ。

皆さまアパレシーダにはお気をつけください。It’s a dengerous zone !

日々の中には、今日は、本当に演奏できるかな・・・というような精神状態の日もあります、でも、それも日常なので音楽に出るのはしょうがないかも。そうしてステージに立って、日ごろと同じように…と念じても、うまく行く日もいかぬ日もあります。当然ですが・・・。

その日も、そんなふらふらした気持ちでステージに立ったのですが、
共演者の松風鉱一さんの演奏の、その音に完全に目を覚まされました。
ぐいっと首元を掴まれて音楽の渦に頭を漬けられた感じ…!?
最初の２曲、油断した・・・反省。　慌てました。

そしてずっと、演奏は　本当に素晴らしかった。
私は３曲目からは必死になり、終わると持てる力を振り絞って、空っぽで、もはや放心状態。でも、なにか　わなわなと体が震えているのでした。・・・それは、たぶん、喜んでいるんじゃないかと思う。心が。耳が。体が。

今朝、大きな地震があって、目を覚ましました。ちょうど三月のスケジュールを書いていたこともあって、１年前を思い出しました・・・。
地震などがあると、音楽はやっぱりできにくくなってしまいます。練習でさえ、集中力を欠いてしまう。
何気ない日常のありがたさを改めて噛みしめます。

先日、久しぶりに偶然お会いしたミュージシャンが、少し痩せて、でも以前よりずっと笑顔がステキで、生まれたばかりのお子様を連れていらした。私はごく普通にご挨拶させてもらったのですが、それが何だかとっても嬉しくて・・・最近の心に残る嬉しい出来事でした。

一日一日の演奏を普通にできて、たまに仲間のミュージシャンに会えたり、馴染みのお店のスタッフや、新旧のお客様に会えること。粛々と日々を過ごせる幸せ。そして音楽。

明けまして、おめでとうございます。
本年も、どうかよろしくお願いいたします。

　2011年は、渋谷毅さんとのデュオによる５thCD『Luz do sol*太陽の光』に始まり、終わりました。もう聴いて頂けたかしら…。

　４月７日、４thCD『Free the bird』と『Luz do sol』共同レコ発ライヴ、渋谷JZBrat。ミュージシャン８名という豪華版です。震災直後だけに開催が危ぶまれましたが、約１００人ものお客さま満員御礼で、お陰様で本当に素晴らしいライヴにして頂きました。
　以後、毎月のように旅に出て、CD完成記念LIVEを行わせて頂きました。
４月横浜、５月盛岡、６月神戸・京都・大阪、７月北海道、９月京都・大阪、10月福岡（ソロ）、12月甲府。もちろん東京はたくさん。
　どこも馴染みの方との再会や、新しいトキメキの出会いがあって、温かく心に残っています。本当にありがとうございました

　今年も、マイペースながらも頑張りたい、と思っています。
どうか応援してくださいネ！

皆さまにとって穏やかでご多幸な１年となりますよう、お祈りしております。

チャクラ、というバンドの再発盤デビュー盤、というのを聴いた。
私にとっては、いわゆる「銀幕の」人達の音楽と思って聴くのですが、やはり予想していた通り、とても良かった・・・。「福の種」という曲、最後の方のヴォーカル小川美潮さんののロングトーンでは、腕から足まで、一瞬にして粟立ちました。ポッポッポ　ぷツぷツぷツ

チャクラ　デビューの当時、私は地方に居たし、とても小さくて、これらの音楽に届かなかった。（でもなぜかスゴイことに、名前は知っておりました）インターネットなんて無かった。情報は限られていたし、何しろとにかく子供だった・・・。あの当時に、この音楽を聴いていたらなぁ！　もし、聴いていたら…私はもっと早くに音楽に目覚めたかも!?　
あるいは、音楽には決して、行かなかったかも!?　

いや当時　聴いても　たぶん　わからなかっただろうな…。
いま聴いて凄いと思う、いま影響を受ける、
それが今回の私の人生なのね。　
そしてそれが、レコードというものの凄いところです。

チャクラの感想はもっともっとあるけど、ここでは書ききれない・・・。

先日はライヴに行くまで気が重たかったのに、会場に入るとPAが良いのか、ギターの音がよく響いてすっかりその気になり、楽しく演奏できました。
本番で夢中になってしまった。よかった。こんなふうに、ライヴで音楽に没頭できるといいな。最近はソロもとても楽しい。

練習していると、ギターの音がゆっくりと沁みて、じわ～っと心に拡がってくる・・・。
だんだんせつなくなる。
子供のころ、何か楽器ができるといいなと思っていたけど・・・
こんなイメージではなかったな。

今日は音楽のイベントばかり３つも入って濃厚な一日。

今月（10月号）のJazzLifeに、渋谷毅さんとの対談が掲載されています～。
『Luz do sol＊太陽の光』渋谷さんの新しいCD『蝶々在中』の事など。Checkしてみて下さいネ！
アドリアーナカルカニョットがやって来るッ！楽しみです。詳しくは主催の「ラティーナ」さんへ。
10月にはブラジル映画祭も全国四カ所で開催されます。今回は私も観たい映画がたくさんあります。楽しみだな…。
今月来月は私もLIVEたくさんあります。会場でお待ちしていますネ！

音楽にももちろん「縁」のようなものがあると思う。
今年、八ヶ岳チャンドラでのLIVEは、私はレギュラーとしての参加だけで９回だそうで、びっくりした！八ヶ岳なのに毎年満席御礼で、皆様に感謝申し上げたいです。
そして、渋谷盛良さん（B）宮野裕司（CL,SAX）との演奏は深まり溶けあって、分かち難いものになってきました。都内でも、演奏したいですね～。　＾0＾

ジョアン・ドナートの新譜を聴いた。すごくよかった。
ドナートはこうして思い切りピアノトリオで聴きたかったので特に嬉しい。
よく自覚していなかったけれど、自分が思っていた以上にどうもこれは、堪らなくドナートが好きらしい。よく聴きこんでLIVEに向ったら、つい1ステージ目はドナート特集になっちゃいました！