久しぶりにピアノの大徳俊幸さんと演奏して頂けることになった。
大徳さん…私にとっては数々の伝説のピアニストなのだけど、世の中でも、そうなのかな。たぶん、きっとそうだな~~
遠い昔、まだ私が、演奏を始めてよちよち歩きだったころに、なぜかご一緒に演奏させて頂いたことがあった。それも一度や二度じゃなかったと思う。なぜご一緒の活動が止んだのかも覚えていないけれど…それはたぶん、私が恐縮し過ぎたんじゃなかったかな。
けれども演奏の感覚ははっきりと覚えていて、空間がねじれるというか、あの感覚が忘れられなかった。私がこう、というコードとメロディでいるのに対して、構成音をシャッフルしたのかな、不思議な音で重ねて来られて、何か空間がゆがむ…ような感覚に陥ってしまう。それが快感で。
なぜですか、とお聞きしたら、「だって一人で完結してるんだから、こっちの役割っていうのは一つしかない」というようなことを仰っておられました…。
いつかいつの日か、わたしがもっと上手になったら。きっと、必ずまたいちどだけでもご一緒にやって頂きたいな…と、それこそ何十年も願ってきた。
いつかきっといつかきっと、と思っているうちにcovid-19 禍なんかも起こってきて、想像を絶することが世の中には起こる。上手になるかもわからない。「いつか」は来ないのかも。やりたいことはどんどんやらないといけない。と、このたび思い切って行動してみたという次第。
「ピアノだから」では決してなく、「大徳さんだから」。ミュージシャンたるもの、そうありたい。うわ~ん、ちょっと怖いような。私に何ができるのだろう、と思いながら。