2013年9月23日(月)

この日はライヴに行こうと決めて、楽しみに待っていてくれるお客さんがいる。そんなところで、誰に何を制限されることなく、自分なりの音楽を思い切りやらせて頂ける。いわゆる「お仕事」的な、「ショーアップ」的な事を一切気にしないで、完全にミュージシャンと観客と、純粋に、みんなでその音楽と時間を分かち合える。これがどんなにありがたいことか。
こんな喜びが、人生にあってよかった。
そのために生まれて来た。

楽しい九州ツアーが始まります。
九州の皆さんにお会いできることを、楽しみにしています。

今回は、現在制作中のCDの楽曲が中心になっちゃうかも。
でも、『Luz do sol *太陽の光』(2011発売)が出来てから、初めての九州なんだよね~。だから、この中からもやりたいなぁ。

『Luz do sol*太陽の光』と言えば、お陰さまで大変好評を頂きまして、こちら在庫 薄 となってきました。
まだお持ちでない方、お早めに! (笑)

2013年9月23日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年8月19日(月)

ブラジル音楽って、一言で言って、どんな感じなんですか? 纏めてください、みたいに言われることがたまにあるのだけれど、そんなときは、本当に困っちゃうのです。
答えに窮して、「国土も日本の24倍なんですよ~。これを日本に置き換えるとロシアやインドネシアの方まで同じ国、っていうことですよね。当然音楽も、様々なんです・・・」というような、何とも漠たるお返ししかできない。

また、一方では別の言い方もできるかも。これはよく言われるのですが、
「ブラジル音楽って、入口が広くて、出口が、無い。」
あはは~。 これは私も賛成です。

何でもありで、ごった煮。Brasilという国の魅力は深く、興味は尽きません。特に音楽では、世界から熱い視線を集めていると感じます。

日本でブラジル音楽をやっている人だってたくさんいて、しかも様々で、志向もどんどん細かく分かれて多様化しているように感じています・・・。
私が知っているだけでも、
エンヘ―ドのサンバ、パゴーチ、ショーロ、ノルデスチ、フォホー、アシェー、ボサノヴァ、カフェサウンド、MPB、ミナスサウンド・・・(って書いても何が何だかわからないかも知れないケド) まあ本当はジャンルなんてどうでもいいんだし、これらがまた一様ではないし、そして、もちろん、ブラジル音楽が自身にしっかりと根ざしてオリジナルを書いている人もいるし・・・。
各々が最も惹かれた音楽に導かれて、其々の音楽を展開しているっていうことなんでしょうね~。

東京・中央線を中心に、この秋も、第2回「VAMOSブラジル」というイベントが開催されます。このイベントは、広くブラジル音楽の魅力を皆さんに知ってもらいたい、という目的で行われています。去年初めて行われたのですが、どこも盛況でした。今年は6店舗で、さらにたくさんのグループが出演します(私も4店舗で出演します!)
お友達とぶらぶらと、ぜひ聴きに来てみませんか?
ドキドキするのや、しっとりするのや、せつないのや、盛り上がるの、いろいろな中には、あなたの心に響く音楽がきっとあるはず。

そしてカイピリーニャ(ブラジルの焼酎)を片手に、あなたもブラジル音楽の虜になりましょう~。

音楽で結ぶ中央線ブラジル化計画『VAMOSブラジる!?』
 総勢122名のミュージシャンによる投げ銭ライブ!
 9/14(土)・15(日) 13時から22時まで 6店舗で開催!
 詳しくは下記HPをご覧ください。 
 http://music.main.jp/brazil/

2013年8月19日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年7月21日(金)

音楽のことを文字で表現するのって難しい。
書きようがない、と思ってしまう。
聴いている人同士が話すと、そうだよねぇ~! やっぱりあなたも
そう思う? ていうことが多いのに、な。

同じように、写真と音楽の関係、みたいなのがあるように思う。
音の余韻が聴こえてきそうな写真が好きだ。
アルバム 『マイ・ジョアン』 『Free the bird』 『Luz do sol 太陽の光』
(というのは私制作のアルバム)に使用している写真は、すべて同じ写真家の山田素子さんに撮ってもらっています。
この人は最近、ウクレレで歌も歌う。それがまた、素晴らしい。

ところで、昨日は「誰そ彼」というイベントの10周年記念でした。
私も呼んで頂いて演奏しました。10周年ということで、きっとリピーター
が多いだろうな、と思って会場でお聞きしてみたところ、ほぼ90名中、
8割が今日初めて来た、という方。このイベント、恐ろしや!
たくさんの方にお聞きいただけて、嬉しかったです。
今回も、誰そ彼スタッフの皆さんの風が、とても心地よかった。
そうして、誰そ彼で生まれた私のオリジナル曲、
「誰そ彼」 ついに、演奏しました!  やったー!
気分はノリノリでした。

2013年7月21日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年6月21日(金)

右手の小指の爪がやっと復活し、弾き方が尋常にもどった。
右手の小指を最近、そんなにも使っていたとは。
つめ は大切にしましょう。 (爪は? 詰めは?)

弾き方と言えば、最近は「足台」を使って弾いています。
それはやっぱり手首を痛めないため と、
繊細な弾き方が増えてきたので、弦にあたる指の角度
などを気にしてのこと でしょうか。

するとお客さんに足をカパッと開くことになってしまうので、
パンツスタイルでは どうも格好が悪く、結局
ファッション性ではなく 機能性という理由だけで
10分丈のロングスカートになってしまう。
10分丈のロングスカートはあまり持っていない。
それでいつも似たような格好になってしまう・・・
う~ う~

そういえば最近、WOWWOWかな、
日本でやっているブラジル放送局 IPC TV にルポタージュ
を受けて放送されました。私も一度だけ拝見しました。
出演はちょっとでしたけれど、渋谷毅さんとのライヴ(5/19)を録画されて、
演奏中心に短い時間にもいろんな曲を盛り込んでくれていたのがよくわかりました。インタビューは受けたけれど、それはほんのちょっとしか出てなくてよかった。
ルポを作成してくれたルポライター アレッシャンドレ・比嘉 さんという方は、私の活動の紹介と、渋谷さんとの演奏と、また特に私の楽曲を絶賛してくれていまして、とても感謝しています。

ですが、この放送局は ほぼ全編ポルトガル語ですで、日本人には きっとわからないな~。

2013年6月21日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年6月9日(日)

中原仁さんの講演を拝聴した。
テーマは
「ブラジルの音楽家達は独裁社会の中、どのように活動してきたか」 
なかなかおもしろかった。
歌詞を中心に、映像も交えながらのお話でした。

え、あの曲も? と思うほどたくさんの曲がダブルミーニング

しかも、あまりにも検閲がひどくて、
ミルトン・ナシメントはついに、歌詞をすべてなくし スキャットで
歌うことにした・・・という曲まであったらしい。
タイトルをみると、人の名前が四人ほど書いてあったりする。
その曲が、軍事政権下 政治的な発言をした人に対する
迫害や拘留のあった時代に書かれた、と判れば、その意味は明白だ。
スキャット は、ミルトンが多用していますが、
ひとつには そういう背景もあって生まれたのかも・・・。

カエターノ と ジル は国外追放でロンドンに滞在。
これは知っていましたけれど

シコ・ブアルキ についての見方もずいぶんと変わった。
行動はしないインテリかと思っていたのですが・・・全然違ったみたい。
それで危険が迫って、自主的にイタリア亡命。

その頃、ジョビンはどこに居たのかな。
アメリカでたくさんアルバムを作っていた頃かもしれない。
ドナートはキューバ かな。
もっとも彼らの音楽には
社会批判は入れられない(見たことはない)・・・。

ブラジルのことは、知ればしるほどわからなくなる、と
ずいぶん前にそう思ったが、昨日も思った次第。
まぁ物事、そういうものですよね。

海外に行って、「日本のことを話して」と言われた時、
いったい自分の知っている日本の、何を どのくらい
伝えられるというのでしょうか・・・。
 (けど、それであきらめたら交流は深まらないし!)

2013年6月9日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年5月6日(月)

ご縁があって、ステキな若者にたくさん出会いました・・・。
なんとも、嬉しいことです。
なんだか私にも希望や勇気が湧いてきます!

「若いって、いいな」 と、以前私も若い時に出会った大人の方々に言われたことがあって、
その時は何のことかさっぱりわからなかったけど、
今になってみると、本当によくわかるような気がします。

私達は たった1例 自分が経験したことをもとに、
若い人に無駄なアドバイスなどをしてはいけないのだ
そういうのは、老害の一種なのだ・・・と戒める。
自分が失敗したからと言って 決して
その人も失敗するとは限らないわけなんだし。

無駄な忠告、みたいなのは えてして
親切心や愛情のようなものから出るので厄介なのだー

けれども、過去に先輩から頂いた忠告や教えが、
役立ったことも実際、多々あるのです。感謝しております。

それは その人のアドバイスが的確だったのか
その人との関係性なのか
自分の方が言葉を受ける準備がちょうど整っていたのか

女子日本サッカーの佐々木監督が
「成功の反対は失敗じゃない。チャレンジしなくなることだ」 と仰っておられます。
そうか! そうですか。
私も心にメモしておきたいと思います。

2013年5月6日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年4月27日(土)

『シュガーマン』という映画を観た。
ノンフィクションで、「ロドリゲス」というギター弾き語りの歌手についての映画、と言えばいいのかな。
“奇跡に愛された男”というキャッチコピーのとおり、こんな人生も実際にあるんだ・・・という、意外性だけでも十分映画になるのでしょう。ストーリーや監督の話やアカデミー賞ほか数々の映画賞受賞については他に譲るとして・・・

私は、やはりミュージシャンとしての、人としての彼の生き方に、感銘を受けました。それに、そうして静かに、同じような生き方をしている人が日本に、自分の周りにもいることを思いました。
自分がどのようにして生きてゆきたいか、も。そこに肯定された答えがあったような気もしました。

それから、大切な言葉が、ありました。
映画の中で、彼のもと上司の工事現場の監督が言っていたことば。
「芸術だけが、世界を変えられる」

3.11の後に、何人かミュージシャンが、「本当に(こんな時)、ミュージシャンってなんの役にも立たない」 って言っていて、私も心からそう思ったし
今も時々そう思っているんですが、
でも、たぶん、きっとそれは違うと思う・・・。(と、信じたい)

映画 『シュガーマン』 は、
角川映画 有楽町にて、朝10時から上映中です。(1日1回)

2013年4月27日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年3月24日(日)

この欄に以前書いた、私のオリジナル「誰そ彼(たそがれ)」という曲・・・
それは、「誰そ彼」というイベントに参加させて頂いた、そのイベントのタイトルをそのまま頂いた、というエピソードがあります。

遠藤卓也さんという方とその仲間達が主宰して不定期に行っているイベントで、音楽だけでなく、講談や映像や話芸や説法や食べ物や小冊子やもう面白そうなことなら何でもあります・・・。

知らなかったのですが、もう25回位も行われていて、毎回100人くらいお客さんが来ます。どこからともなく集まってくるらしい・・・。

参加させて頂いて、何かとても心に残るイベントでした。
なぜこんなに気持ちが良かったのだろう・・・。

いろいろ考えて思いつくのは、やはりスタッフの方々の力の張らない、まさにちょうどいい前向きな気持ち、明るくて軽い希望のようなもの だと感じるのです。まったく営利目的ではなく、単にいいものを「シェアしよう」という気負いの無さ。

加えて この心遣い、そして動員力、そして継続しているのが素晴らしい。
不思議な人たちですよ。こんなことはなかなか、ありそうで、無い。
昔やりたかったことを思い出しました。私もやっていた・・・。それは失敗に終わったけど。でもこの人たちは違う方法だし、新しい風を感じます。

それをそのまま受けて、あのとき・・・曲が出来たんだろうと思います。
何か、控室で むんむんムラムラと来てしまい、境内の横で一気に書きました。

歌詞には、
湧きおこる風、沈む太陽、地球の自転、天や輪廻転生までが、
入ってしまいました。。

お寺、お墓で作った、明るい曲。
遠い未来を、怖がるのはやめよう、今を生きるんだっ と、そんな曲です。ぜひ聴いてください。

 ( 誰そ彼 http://www.taso.jp/ )

2013年3月24日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年3月1日(金)

◎もう3月です。やっと少し春らしくなってきました。
先日、やっと初めて 「春の匂い」 がしたので喜んで居りました。
すると、3月の声を待っていたかのように、
今日は春一番が吹いたのです・・・。るるるん

◎よく読んでいるのは日経新聞です。
その分野の素人にも わかりやすい説明がなされているように感じるためです。
読んでいると、世界はどんどん小さくなって、動きが早いな~困ったな、完全において行かれてるな、と思ったり感じたりするわけですが、感じたりするだけでなく、自分が使用しているわずかな IT機器やソフトやアプリケーション等もどんどんアップデートして、あわあわと対応を迫られたりするのです。世のスマートな方々には本当に感心してしまう・・・。

そんななか、ふと、自分が毎日やっている『楽器の練習』などというマニュアルで超☆時間がかかり、忍耐やある意味の“あきらめ”や“保留”の連続で地味、なかなか結果は出ないといったことが、「なんというか、こんなこと・・・?」と思えてしまうことがあります・・・。
でもよく考えてみると、 「私のような者は、それで…全くいいんではないか」 と思って、今日もなんとかかんとか、あーでもないこーでもないとやってみているのです。(やってみてるのも長くなってきちゃったけど)

ある時は(またはある種の) 情報を柔軟に取り入れ適応し、
ある時は(またはある種の) 情報をシャットアウトして没頭する…って、
難しいなあ。
翻弄されそう。
さー、きょうもカルカッシ、やろ。

2013年3月1日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope

2013年2月6日(水)

「誰そ彼」(たそがれ)という曲を最近つくりました。
もう演奏しています。
お寺(お墓)で作曲したというのに、生命感に溢れる曲となって、
なかなか気に入っちゃっています。

ポルトガル語で歌っていますが、要約(訳)すると

 ここにはたくさんの 墓石、墓石
 そしてたくさんの 名前
 その一つ一つに 長く美しい物語があるのね
 でも いまは誰ひとり生きていない
 私と 風と 大きな夕陽 あとは廻る地球のみ
 怖がることはない 一歩を踏み出せ
 私達の誰もが 死ぬ そして 生まれ変わるのだから さあ!
 私には歌うべき歌がたくさんある
 大地を踏みしめて 目を覚まして 躊躇わないで GO!

みたいな内容です。
ぜひ、ライヴで聴いてみてくださいね。

2013年2月6日 | カテゴリー : 2013 | 投稿者 : r-scope