No meio da viagem *旅の途中

2018年4月21日発売!

ブラジル音楽を中心として独自の音楽世界を切り拓き、熱心な音楽ファンの間で支持を集める平田王子の最新作品。
このトリオとしては初録音!

色彩あふれて 残像を残す

音楽、あるいは詩だったかも知れない

トリオ
平田王子 -Kimiko Hirata- (vo,g)
大口純一郎 -Junichiro Ohkuchi- (piano)
宮野裕司 -Yushi Miyano- (Asax, clarinet, flute)

【8th】2018年4月21日 発売
JAN:458-0-3181-9006-9
soramame record SMME-1709 ¥2,400 (+税)
販売:キングインターナショナル

購入先


Musicians

大口純一郎 Junichiro Ohkuchi(piano)

1949年、東京生まれ。幼少時代はロンドンに在住し、クラシックに親しむ。大学時代より、ビル・エバンス、アントニオ・カルロス・ジョビンに影響を受け、JAZZ、ブラジル音楽を始める。東工大卒業後、1974年にプロ入り。以後、渡辺文男を始め数多くのグループで演奏。また、JAZZのみに収まらない透明で彩り豊かな和音を土台としたピアノ哲学は、多方面より信頼が厚く、加藤登紀子、小野リサ等のピアニスト、アレンジャーとしても活躍。凛とした一音にのせるピアノの音色は長年積み上げた独特の個性で溢れており、高い評価を得ている。
現在、基本ユニットである自己のトリオをベースに、perc.大儀見 元とのユニットであるパーカッシブ・トリオ、a.s.林栄一との新クァルテット、各種Duo ( Sax. 井上juju博之、Raymond McMorrin、tp.市原ひかり、Sitar 伊藤 公朗 等) 、ピアノソロ、またリーダー以外では橋本信二gui.5, 松尾由堂gui.4、ブラジルmusicの久米雅之4, 各種セッション、写真家五海裕二とのコラボなど全国のライブハウス、ホール、JAZZフェスティバル等で個性溢れる演奏を披露し、精力的な活動 を展開している。日本を代表するピアニスト。

主なリーダー作
2001年、トリオ作品“Big Smile(ewe)”発表、2009年11月、初のピアノソロCD“Plays Solo Piano”/anturtle tune
2010年12月、トリオ作品“Tarde(タルジ)”/anturtle tuneをリリース。
2016年7月、トリオ作品“Invisible”/bigmouth recordsをリリース。
http://pianistjohkuchi.blogspot.com/

宮野裕司 Yushi Miyano(Asax, clarinet, flute)

1948年岡山市生まれ。中学校のプラスバンドでサキソフォーンを手にし、高校の時にはクラリネットを担当。大学在学中より演奏活動を開始。金丸正城(Vo)のグレイトアメリカンポピュラーソングクリエイターシリーズの連続コンサートに参加。中村善郎、山口和与等、それそれのグループのCD及びライブ活動に参加。現在、中牟礼貞則(Gt)、谷川賢作(Pf)、明田川荘之(Pf,オカリナ)、片山広明(ts)、林栄一(as)等、数々の共演の他、現在、自己のクァルテット、松尾明とTAKE TEN、二村希一G、小林洋と室内バンド、小太刀のばら(pf)とのデュオ、トリオ、等で活動中。独自のサウンドで根強く厚いファンを持つ。
アルバムでは、1997年フェビアン・レザ・パネ(Pf)とのデュオアルバム「PLANTAR」(プランタール)、2002年に小太刀のばらとの「散文歌」をリリース。2009年、Audiofabrecordsから待望のリーダーアルバム”THE ARTISTRY OF YUSHI MIYANO “をリリース、各方面から絶賛された。
また数々のレコーディングに参加しているが、菅野浩とのグループ “アルトトークス” では、2枚のCDを発売し、いろいろなチャレンジも行っている。

参考
サックス専門情報マガジン「The SAX」
https://www.alsoj.net/sax/magazine/view/501/1303.html
Audiofabrecords
http://audiofabrecords.wix.com/afrecords#!shop/ehq8s

Recording

2016年6月 at Music inn 山中湖

Songs

01. Imagem(イマージェン) Luiz Eça/Aloysio Oliveira
02. A razão da música(音楽の理由) 平田王子
03. Botayuki(牡丹雪) 平田王子
04. Muito à vontade(ムイト・ア・ヴォンターヂ) João Donato/Lysias Ênio
05. Ka wailele o Nu’uanu(ヌウアヌ渓谷の滝) Jay Kauka
06. Pedra bonita(ペドラ・ボニータ) Mario Adnet
07. Rain in green -Em homenagem a Takeshi Shibuya-(みどりいろの雨) 平田王子
08. Vôo noturno(夜間飛行) 平田王子
09. Vai passar(ヴァイ・パッサール) Francis Hime/Chico Buarque
10. No meio da viagem(旅の途中) 平田王子

作品紹介

音楽の静かな神秘を楽しむ方々に、広く聴いていただきたい作品です

大口純一郎と宮野裕司、平田王子によるこのユニット。それぞれのデュオでは長い時間をかけて演奏してきていましたが、トリオでの演奏を始めてからは4年ほど経った頃に録音されました。

弦の刻むリズム、優しく繊細に絡むピアノ、木管の柔らかい響き、そして声・・・いつもの演奏仲間が集まったポジティヴな意味での日常感。。ドラムレスのアコースティック楽器三人の演奏には、美しいメロディはもちろんのこと、ハーモニー、音色、また呼吸一つ一つに至るまで温かさに満ちたものがあります。

楽曲について
ジョアン・ドナート、ルイス・エサといったブラジル音楽を4曲、もう一つの音楽の鍵であるハワイアンを1曲。楽曲本来のもつ美しさを見つめて描き出された<楽しさ>と<哀切>が混然となったサウダージ感、また、瑞々しくも大きな広がりを感じさせるハワイアンは絶品です。
一方、そうした楽曲とともに魅力的なのが平田王子オリジナルの5曲。どの曲もスタンダードと思えてしまうような趣きがありますが、本人がもっている繊細な感覚から生まれた心象風景、さりげなくもとっておきの日常、一方、生きていくことの喜怒哀楽の感情を織り上げた詞と、その詞の世界を表現していく曲は様々な音楽の形をとりつつ、日本人としてのたおやかな感性がにじむ独自のもの。また2000年に初録音された“夜間飛行”、2008年に録音された“音楽の理由”といったように、長く演奏を続け、新たなアレンジで録音したものもあり、時を重ねた深みもたたえています。平田王子がアーティストとしてもった真摯な音楽への眼差しが合いまった極上のアコースティック・サウンドです。