2020年1月26日(日)昨日、弦の会で

昨日は弦の会でした。弦の会では、東輝美、MAKALANI、IKUWA、柳家小春、そして私が一人ずつ、順番に演奏してゆきます。それぞれがソロで活動しているため、一人ずつ。混ざることもあります。昨日は東輝美と私がいっしょに最後にChega de saudade を演奏しました。なんと彼女はピアノで参加したのです。もう25回を数えました。それぞれに、もっと味が出てきました。もっと、個性が際立って来ています。

サウンドチェックのときに、マスターが「ガット弦の弾き語りの場合は、やっぱりマイクを入れないとね、聞こえないよ。」と言ってくださったのがとてもうれしくて、いっぺんに気持ちが上がりました。かねてTUBOは音がいい。

歌もギターもですが、私の場合には、マイクがあって初めてパフォーマンスの幅が広がるというか、やりたいことができるのです。部屋の大きさや環境にももちろんよるけど、半径1m以内くらいで聞いてもらっているのならともかく、細かいニュアンスにわたってコントロールして表現しているものなので、それがわかってもらえていると思うと、とてもうれしい。

なぜだか生音神話、みたいに思っている方が時折いらっしゃって、それはとても辛い。何か思い込みがあるような気がします。それからコンデンサーマイク神話。これも何というかとても厄介な問題です。やはり耳の力を鍛えるしかないのでしょうか。とはいえ日々いろんなシチュエーションを見ていらっしゃるお店の場合には何か確固たるご本人のお考えというものができていらっしゃるのでしょう。その日のミュージシャンが伸びやかに演奏できる環境を整えることの難しさを感じます。それが叶った日には、ミュージシャンは水を得た魚のように、また自分の力、その先までチャレンジでき、しかもできた!と思える瞬間さえあり、たいへんな力を発揮できるものです。そんな日は本当に感謝、感謝、わたし(ミュージシャン達)だけの力で今日のステージやってません、ありがとうございましたPA様という気持ち。全部出し切った、魂すべて渡した、感になります。

もちろん、そんなときにはもう間違いなく、お客様との一体感が生まれています。誰にとっても幸せな one night stand ! 

次回、弦の会は5月か6月ごろ。ぜひお楽しみに。