和食が好きだ。
しかも、家庭料理が一番好き。
なかでも、和え物には目がない。煮物も好き。
春は忙しい。タケノコなんて頂くと、大喜びだ。
すぐに調理しないと、どんどんダメになってしまうから、忙しくなっちゃう。
もともと大好きな料理家の土井善晴さんが『一汁一菜という提案』という本をお書きになって、
これが話題になっていたので、いま読んでみているのですが、
本当に共感するし、感銘を受けています。
そうか。。。
そこで、ようやく私は気づき始めた。
私が、私で居ていい理由…というと幼稚だけど、誰かの真似事ではなくて、ブラジル人の真似事でもなく、
日本人の私だからこそ、必然的に生まれた音楽だった。
こういう育ちでこういう性格で、こういう味覚だから、こういう感覚だから生まれた音楽なのだった。
(じゃ、ボサノヴァ好きな人はみんな料理上手…とは行かないまでも、料理好き和食好きなのでは?)
私は帰国子女ではなかった。ブラジルに住む必要も感じていなかった。
東京に住んで、広島という郷里があって。
現在のままで、こうして生まれる音楽で、いいのだと、そこに個の価値があったのだと、
やっとわかってきた。