2012年10月11日(木)

とても気の滅入る出来事があって、今日は部屋から一歩も出ない。

そんな日にも、ギターを手にすると新たな幸せが、また訪れる。

最近、クラシックギターの練習が出来ているせいか、または気候が良いせいなのか、私のギターが鳴る鳴る・・・素晴らしい音が出る。

通常でも、このギターは弾き始めて2時間を経過したあたりから、まるで目覚めたかのように、鳴り始めます。それには慣れているのだけれど、今回のような、こんな鳴りは久しぶりだ・・・。弦が振れる時、音に光の帯がついたみたいに、「ルーン・・・」と輝きを増している。

どうやって止めればいいのか、いつまでも聴いていたくて、しかも何とかもっと美しい音楽になるように、もっと、もうちょっと・・・と下手なりにあがいてしまい、結果的に、つい長時間練習してしまう。
本当に美しくて、誰かに聴いてほしくなってしまう。
この音の美しさを、誰かと共有したくなってしまう。
一人ではもったいなさ過ぎる・・・。

1926年に制作されて今日まで、あなたはどういう経緯をたどって来たの?
どんな物語が、あるのかしら。そこのところは、語ってくれない。
まぁもちろん、いいんだけれど・・・

いま、美しい音色を静かに、深く、響かせるばかりのこの音を
ただただ ありがたく享受させてもらうのみ。
この恩恵を、どうしたらいいのかな。